*****東京湾で４月中旬に見つかり、人気を集めたコククジラ*****
千葉県袖ケ浦市沖の東京湾に、クジラが現れ、見物人でにぎわっているとの報道。
体長７〜８メートルのコククジラの子供とみられるとのこと。
袖ケ浦市中袖の東京電力袖ケ浦火力発電所の岸壁沖という事で、現地に行って来た。
５月８日、横浜からアクアライン経由・木更津行きのバスに乗り、木更津駅からはJRで長浦駅へ。
長浦駅からは真っ直ぐな道を３キロ程の徒歩で現地に着く。
現地に到着すると既に、テレビ局の中継車が停まり、屋台も出ていたので直ぐに判った。
現地で聞いた情報では、前日の７日には習志野沖に現れたという。
岸壁からはクジラの姿は見えないし、諦めかけていた時、こちらに向かっているとの情報。
暫く待つと、10時頃だったろうか、突然現れ、潮を吹き上げた。
クジラは広い海に、一瞬しか現れないので撮影は難儀で、見つけてカメラを向けた時は既に水中に。
夕方撤収するまで、岸壁から観察できた。
-----東京湾に現れたコククジラの目撃情報など-----
４月中旬から袖ケ浦沖を中心に目撃されていたらしい。
５月６日、袖ケ浦沖
５月７日、習志野沖
５月８日、袖ケ浦沖（撮影日）
５月10日午後、神奈川県横須賀市の米軍横須賀基地内の海中を回遊、再び沖に戻って横浜方向に北上、横浜市金沢区福浦沖では、岸壁に近づく。
５月11日朝、千葉県富山町沖の定置網にかかり、死んでいるのが発見され、陸揚げされた。
５月12日午前、小浦漁港で専門家らによる解剖が行われた。体長7.8m、体重3トン、1.5歳のメスと推定される。肺や胃の中から多量の海水が出てきており死因は溺死。
コククジラは北米西岸ではよく見られる種類だが、日本周辺では稀少だという。
この絶滅危惧種のコククジラは東シナ海からオホーツク海に向け北上の回遊中に東京湾に迷い込んだと言われ、非常に痩せて栄養状態が悪かった。
